先日アップした【Nikomat FTnレビュー|剛性感と精密感溢れるフィルム一眼レフ】に続き、今回はNikomat FTnで撮影した作例をご紹介したいと思います。
また今回の作例は全て内蔵露出計を使って撮影しています。もちろん状況によっては露出計の値を参考に補正をかけていますが、大外ししているコマは一枚もありませんでした。
もちろん狂っていない事が前提ですが、十分に信頼できる露出計だと思います。
コンテンツ
NIKKOR S.C Auto 50mm f1.4&FOMAPAN200
今回の作例で使用したレンズは非Aiの標準単焦点「NIKKOR S.C Auto 50mm f1.4」でフィルムはチェコの白黒フィルム「FOMAPAN200」を使って撮影しています。
現像は富士フイルムのSPD(スーパープロドール)を使用して自家現像し、このブログでご紹介している方法でデジタルデュープしました。使用カメラはFUJIFILM X-E4です。
画像はタップ(クリック)で拡大します。
住宅地の紅葉
逆光で紅葉に露出を合わせて撮影しているので背景は白飛びしていますが解像感は充分出ています。
こちらは画面右上隅の100%表示ですが像の流れもほどんど感じられず、解像感も若干低下が感じられる程度です。この時代のレンズは単焦点でも画面の四隅は像が流れ、解像感が大きく落ちるレンズが多いですが、流石はニッコール素晴らしい描写です。
紅葉のクローズアップ
今度は紅葉の葉をクローズアップした所、ニッコールレンズらしいかっちりとした絵が撮れました。また、背景ボケもこの写真では滑らかで煩くありません。
電話ボックス
画面の端に電話ボックスの直線を置いてみました。よく見ると若干タル型の歪曲収差が出ている気がしますが、殆どの人は気にならない程度だと思います。これなら歪みが気になる被写体も撮影できますね。
帰宅する小学生
逆光では流石にフレア出るので、気になる様でしたらハレ切りを行いレンズ内に光を入れない様に撮影しましょう。もちろんフレアを味にするのも有りです。
伐採された枝
F5.6辺りで撮影。解像感とボケの様子を確認してみて下さい。
2号棟
快晴の空と団地の建物。直線がビシッと気持ちよく描写されています。
絞り開放で写した紅葉
タイトル通り絞り開放、最短撮影距離付近で撮影。ちょっとピントが甘いですがボケの様子はよく分かると思います。
電柱と電線
これもビシッとシャープに描写されていると思いませんか?
住宅街をスナップ
太陽は画面外の左上辺りにある半逆光ですが撮影位置は日陰の為フレアはほとんど出ていません。
パラボラアンテナに干されたシャツ
窓枠の輝きを写していますが、ゴーストは発生していません。このレンズの逆光耐性はこの時代にしては結構高いと思います。
駐車場
この写真は確かF8で撮影したと思いますが、手前のトラックから背景の一軒家や団地までシャープに気持ちよく描写しています。
ド逆光
快晴の夕方の太陽をもろにレンズに入れているので流石にフレアやゴーストが盛大に出ていますが、逆光に弱いレンズでこの状況で撮影したら画面が真っ白で何が写っているか分からない状態になるので、それに比べるとしっかり写真になっているこのレンズはやはり優秀だと思います。
睨む
車と猫に睨まれています(笑)
梅と椿
絞りはF4辺りだと思います。梅の枝の前ボケもうるさくないですね。
金網に手袋が
手袋の柔らかい描写と奥に向かってボケて行く金網の描写をご確認ください。
スクーター
やはりニッコールレンズはメカ物を撮らせると最高の描写をしますね。
最後に
この時の撮影では絞り値などの撮影データを控えていなかったのでうろ覚えのデータしか記載できませんでしたが、その後Androidアプリのフィルム写真メモ – Trisquelを導入してデータをメモしながら撮影しているので、今後はもっと詳しいデータを記載できる様になる予定です。
またこのアプリについてはもう少し使い込んでから詳しくレビューしたいと思ってますので、楽しみにお待ち下さい。
それではまた。
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