Rollei RETRO 80Sレビュー&作例|minolta Hi-Matic 7s編

最初に言っておきます。このフィルムはなかなか凄いです!

ISO80だからもちろんすごく微粒子だし、黒の締まりも最高で解像感もすごく高い。特に艶やかに光る面を写すと艶かしい程の描写になる!

感度が低いからISO200や400のフィルムみたいに、とりあえず詰めておけばほとんどの場面で使えるっていう万能性は無いけど、陽の高い時間に屋外で使うと最高の描写が味わえます。

それでは早速レビューして行きます。

Rollei RETRO 80Sの概要

このフィルムのブランドRolleiはもちろん2眼レフカメラが有名なあのローライなのですが、ローライがフィルムを製造している訳ではなくブランド名だけ使用している様です。

製造はアグファ(AGFA)のベルギー工場で行われ、フィルムの中身はAGFA Aviphot Pan 80(航空写真用フィルム)と同等のフィルムの様です。

元航空写真用フィルムという事で赤外線領域(750nm付近)まで感光性があるため特に光に弱いフィルムなので、カメラに装填する際の直射日光は厳禁です。

Rollei RETRO 80S&Hi-Matic 7sの作例

使用カメラはミノルタのレンズ固定式レンジファインダーカメラ”minolta Hi-Matic 7s”で、レンズはもちろん単焦点のROKKOR-PF 45mm F1.8、シャッタースピードの最高速は1/500秒のカメラになります。

撮影後はRodinal(1:25)で自家現像し、FUJIFILM X-T30でデジタルデュープしています。デジタルデュープについてはこのブログで詳しく解説しているので参考にして見て下さい。

写真は全てタップやクリックで拡大します。

黒いスクーター

黒いスクーター

ツヤっとした塗装の黒いスクーターのボディがコントラスト高く描写されています。

古い民家

古い民家

写真から分かるように曇っていて光が少ない状態で撮影。軟調なフィルムではボヤッとした写りになってしまう条件ですが、このRETRO 80Sではシャドーが適度に締まり、十分なコントラストで描写されています。

逆光の生垣

逆光の生垣

このフィルムの特長が遺憾なく発揮された写真です。逆光でもハイライトが飛ぶ事なく残り、光を受けた葉っぱが艶々と輝く様に描写されています。

観葉植物と自転車

観葉植物と自転車

元々コントラストの高い被写体だけど、それにしてもパキッと写ってますね。

メガネ屋さんと自転車

メガネ屋さんと自転車

ご覧のように日陰を撮影してもコントラスト高くしっかり描写されるのはもちろん、解像感の高さも特筆物でこのサイズに縮小した写真でも眼鏡屋さんに書かれた文字の大半を読むことが出来るし、手前側の砂利も本当に細かいところまで描写されています。

廃タイヤ

廃タイヤ

タイヤの黒がしっかりと締まり、トレッドパターンも解像感高く描写されています。

自転車と廃タイヤ

自転車と廃タイヤ

多分F8程度まで絞っていると思いますが、それにしても自転車の細かい部分まできっちりと解像されていますね。フィルムはもちろん、このカメラのレンズも本当に優秀です。

自転車に乗って

自転車に乗って

自転車に乗って走り去る女性をスナップショットした一枚。明るいグレーから暗いグレーまで諧調豊かに表現されているし、やはりシャッターや外壁などの凹凸の解像感も本当に高いです。

町の豆腐屋さん

町の豆腐屋さん

シャッター通りに近い商店街で頑張って営業しているお豆腐屋さんです。この様な店になんとか生き残ってもらいたいけど、やっぱり便利なスーパーで買ってしまう…

ライダーの目線

ライダーの目線

かっこいいバイクが止まっていたので、写させてもらいました。艶やかに磨き込まれたタンクが見事に描写されています。

まとめ

このRollei RETRO 80Sはコントラストが高いのに諧調も豊かで、特に黒の締まりと艶やかな描写が出色のフィルムだと思う。

コントラストの高い描写が好きな方は一度試してみて欲しいフィルムです。

価格もまだ一本1000円以下で買えるので、トライXなどと比べればまだお財布にも優しいフィルムですよ。

このフィルムは他のカメラでも撮影しているので、次回はminolta XDで撮影した写真作例をご紹介したいと思いますのでお楽しみに!

それではまた。

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