フィルムカメラファンの皆さんこんにちは。
ただでさえ上がり気味だったフィルム価格が円安の影響で爆上がりしていますが、めげずにフィルム撮影を続けているちゅかめです。
さて、今回は老舗ブランドAGFAのフィルム、AGFA APX 100をレビューします。
AGFAと言えば現存する最古の現像液と言われるあのロジナールを開発した会社ですが、現在AGFAブランドのフィルムは自社工場ではなくOEMで生産されている様です。もっとも最近のフィルムは別ブランドでも中身は同じフィルムって事も多いので、私はその事は特に気になりません。それよりもフィルムを作ってくれる事の方が大事です。
撮影に使ったカメラは以前Rollei RETRO 80Sのレビューでも登場したレンズ固定式レンジファインダーカメラ”minolta Hi-Matic 7s”(レンズはROKKOR-PF45mm F1.8)です。
また作例は全て、Lightroomのトーンカーブでネガポジ反転後、シャドーとハイライトのデータのない部分を詰め、画像により露光量を調整しただけの画像です。
画像は全てタップやクリックで拡大します。
トーンカーブなどで少しコントラストを付けるだけでもっとパリッとした画像になりますが、フィルムの調子をなるべくそのままお見せしたいので。
それでは早速レビューを開始します。
コンテンツ
minolta Hi-Matic 7s編
このカメラは私が初めて使ったレンジファインダーカメラなのですがとにかくレンズが優秀で、ピント面はシャープでボケ味も自然な写真が撮れます。
ファインダーの二重像もよく見えるのでレンジファインダー独特のピント合わせに慣れさえすれば、素早く正確にピントを合わせることが出来るカメラです。
また撮影後のフィルムはアドックス FX-39 II(1+9) 20℃ 8分15秒で自家現像後、FUJIFILM X-E4でデジタルデュープしています。
デジタルデュープについてはこのブログで詳しく解説しているので、皆さんもぜひチャレンジして見て下さい。
一軒家の玄関前
ご覧の様に細かい葉っぱも細い自転車のスポークも綺麗に解像し、シャープに撮れています。
駅前の人々
日向や日陰、人物の服など色々なトーンのグレーが混在する写真です。これを見るとこのフィルムは軟調でも硬調でもない中庸なコントラストのフィルムだと感じます。
中華屋の暖簾
風になびく暖簾をデジタルの様なカリカリさではなく、かと言ってエッジが甘い訳でもなく適度なシャープネスで柔らかく表現しています。
アパート
以前レビューしたRollei RETRO 80Sなどコントラストの高いフィルムだとアパート一階の壁面がもっと黒くつぶれ気味になると思いますが、このフィルムは潰れすぎる事なく暗部を表現しています。
駐輪場
後ろ側のボケを見れば分かると思いますが、グルグルしたりザワザワしたりする事なく自然な感じで綺麗にボケているのが分かります。フィルムではなくレンズの描写ですが(笑)
温活美活
おしゃれなサロンの入り口。とてもコントラストの高い被写体ですが、ハイライトも飛ばずシャドーも潰れすぎず見事に描写しています。
ランチ営業中の居酒屋さん
黒板の文字もちゃんと読めます。それにしてもカツ丼500円は安いなあ。
お昼ご飯を思案中
直射日光の当たるおじいさんのエコバックは白飛び気味ですが、そのほかの部分はちょうど良いコントラストで描写されています。
秩父屋大繁盛
テントの表面や日陰の部分の粒状感を見ると、ISO100にしてはやや荒れているかな?
平家のお家
新しい家の隣に建つ平家のお家。軒先の洗濯物や古い軽自動車も相まってここだけ昭和感満載です。
まとめ
作例のコメントで色々言っているけれど、フィルムの画質と言うのは撮影に使うカメラやレンズ、現像液や現像時間など色々な要素で変わるのでこのフィルムはこんな画質と断言することはできませんが、それでも何度か撮影すれば大体の傾向は掴めて来ます。
もちろんそれも個人の感想なので、まあ何が言いたいのかと言うとコメントはあまり気にせず画像を見てあなたが判断して下さいと言う事です(汗)
それではまた。
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