最近フィルムカメラばかり触っていてせっかく買ったFUJIFILM X-E4で全然撮影してなかったから、先日の夜に愛犬の散歩のお供にマウントアダプターを噛ませたSuper Takumar 55mm F1.8を装着して夜スナしてきたら思った以上に楽しかったので、簡単な記事にまとめました。
初めに言っておくと大した写真はありませんが、愛犬の散歩の片手間に撮ったので勘弁してやって下さい(汗)
それでもスーパータクマーが夜はどんな写りをするかの参考にはなると思うし。
それでは早速行ってみます!
コンテンツ
Super Takumar 55mm F1.8で夜のスナップしてみた
使用カメラは先ほど書いたようにAPS-Cセンサーを積んだFUJIFILM X-E4で、そこにK&Fのマウントアダプターを噛ませてSuper Takumar 55mm F1.8を装着しました。
ですから35ミリ換算の画角は約82.5ミリと中望遠レンズ相当になります。
フルサイズカメラに装着した時と違いレンズ周辺部分はカットされた画像になるので、その点はご了承下さい。
またフィルムシミュレーションはクラシッククロームを選択し、一部の画像はPhotoshopのトーンカーブで若干コントラストを調整しています。
写真は全てタップやクリックで拡大します。
住宅地
このレンズに興味を持っている方なら知っている人も多いと思うけど、Super Takumar 55mmと言えばサークル状に発生する虹ゴーストが有名で、この画像にもバッチリ出ています。昼間だと上手く太陽に向けないと出ない虹ゴーストですが、夜なら至る所に電灯などの光源があるので、それにレンズを向けながら撮影すれば簡単に虹ゴーストを出すことが出来ます。
ピンボケ写真
今回の撮影ではK&Fのマウントアダプターを使って撮影していますが、私の持っている個体では無限遠が出ずオーバーインフ状態になってしまいます。
通常のレンズはご存知のようにピントリングを∞マークに合わせると遠景にピントが合うように調整されていますが、安価なマウントアダプターを使うと最初に書いたようにこの無限遠が出ない事が多く、大抵の場合は無限遠にピントが合う位置から更にピントリングが回ってピンボケしてしまうオーバーインフィニティ、略してオーバーインフ状態になってしまいます。と、ピンボケ写真の言い訳を書いてしまいました(汗)
もちろんK&Fのマウントアダプターが悪い訳ではなく、そもそも3000円程度で販売されている製品にそこまでの精度を要求するのが酷で、無限遠がピッタリ出るアダプターが欲しいなら宮本製作所(Rayqual)製などの国産のアダプターを買う必要があります。もちろん価格は1万円以上しますが。
塀からひょっこり
このレンズは柔らかいボケ味でも有名ですがこの写真はその特徴がよく出ていると思います。ちなみに絞りはF2.8なので開放にすればもっとぼかすことも出来ます。
ISUZUのトラック
露出の難しいシチュエーション。夜の感じを出すために背景の団地に露出を合わせ、トラックのボディをアンダー目に撮影してみました。
自販機
自動販売機を撮影しようとカメラを構えていたら丁度クルマが通りかかったので、そのヘッドライトの明かりを入れ込んで撮影しました。−3EV露出補正していたのでアスファルトや石などのディテールも飛ばずに描写されています。
夜の洗い場
今回の撮影で一番気に入っている一枚。昼間撮影しても絵にならないと思いますが、夜の灯りの下だとこのように街灯の灯りに照らされたステンレスが鈍く光った味のある描写が得られました。
電柱と虹ゴースト
ここから虹ゴーストの写真が続きます。
電柱の街灯の周りに薄く丸いゴーストが現れ、その中に不思議な形の虹ゴーストが二つ現れました。ミラーレスカメラの場合、ファインダーや背面液晶でゴーストの色や形を確認しながら撮影できるので微妙にカメラの角度を動かしながら色々なゴーストを出現させるのも面白いです。
電燈と虹ゴースト
今度は半円形の虹ゴーストの途中が何故か分断されている、不思議な形のゴーストが現れました。
自転車親父と虹ゴースト
自転車を押しながら坂道を登るおじさん二人を背後から狙ったこの一枚では、色こそ薄いものの二人を囲むようにたくさんのゴーストが現れました。何故このようになったのか分かりませんが、予想外に出るから楽しいのですよね。
柵越しの石柱
金網を前ボケにして切断された石柱のようなよくわからない物を撮影してみました。これも絞りはF2.8ですが、金網の前ボケは適度な存在感を残しつつ綺麗にボケていると思います。
梅かな?桃かな?
最後は街灯に照らされた梅か桃の枝です。花がもう終わっているので昼間撮影しても絵にならないと思いますが、夜だとバックが暗く落ちてなんだか存在感のある絵になります。枝が密集しているのでボケがうるさいレンズだとごちゃごちゃした絵になってしまうところですがSuper Takumar 55mm F1.8ならこのように柔らかいボケ味が得られます。
まとめ
Super Takumar 55mm F1.8を使った夜スナップ写真はいかがでしたか?
愛犬の散歩中に適当に写した写真なのでしっかりした作例ではありませんが、ネットを探しても意外と夜の作例は少ないので参考になる方もいるのでは?もしいたら嬉しいです。
最初に書いたように最近はフィルムカメラでばかり撮影していたのですが、フィルムの場合レンズの描写だけでなくフィルムの調子や現像液や現像時間などによって絵が変わってくるので、初心者の私にはどこまでがレンズの描写でどこまでがフィルムの味なのかがまだよく分かりません。
その点デジタル撮影では純粋なレンズの描写がよく分かるので、これからはマウントアダプターを使ったオールドレンズ撮影も積極的に行なって所有レンズの描写をもっと勉強しようと思う。
そしてその知識をフィルム撮影にも活かして行こうと思います。
そうそう、今回の撮影は絞り優先AEで行いましたがカメラの露出計の値では明るく写りすぎるのでほとんどの撮影で大幅にマイナス補正して撮影しましたが、結構面倒。夜の撮影だと絞りも開放からF2.8辺りしか使わないのでマニュアル露出の方が撮影しやすいと感じました。
次はそれで試してみよう。
それではまた。
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