Nikonのフィルム一眼レフカメラ、FMシリーズやFEシリーズにインスパイアされたデザインを持つ、ミラーレスカメラ「Nikon Zfc」良いですよね!
このクラシックな外観に似合うレンズとしてフィルム時代のMFレンズ、Ai NIKKORシリーズに似せた外観の「NIKKOR Z 28mm f/2.8 SE」が発売されますが、このカメラにはやはり絞りリングの付いた本当のAi NIKKORレンズを装着して使ってみたい。
もちろん発売中の純正マウントアダプターFTZを介せば装着して使えるけど、これだとEXIFに絞り値が入らないので後から分からずちょっと不便です。
そんなの他のマウントアダプターでも一緒じゃん。
はい、その通りです。
しかし、NikonのMFレンズ(非Aiレンズ含む)には当時のフィルム一眼レフボディに絞り値を伝えるために考案された通称「カニの爪」が付いている。
私はこれを見て考えたのです、このカニの爪を利用して絞り値をボディに伝えられるマウントアダプターが出来ないかと。
カニの爪を利用したマウントアダプターの概略
文章でごちゃごちゃ説明しても分からないと思うので、まずは下の写真をご覧下さい。
これはK&Fのマウントアダプターに私が持っている非AiのNIKKOR S.C Auto 50mm f1.4を装着した写真に書き込みを加えた図です。
白で描いたのがカニの爪に差し込むピンで、黄色で描いたのがピンが動くための溝と切り欠きです。
これでどうやって絞り値をボディに伝えるのか?
これはAmazonからお借りした当時のフィルム一眼レフ「Nikomat FTN」の写真ですが、当時のNikonボディにはこのようにボディにピンが付いていて、そのピンをレンズのカニの爪で挟み、その状態でレンズの絞りリングを動かすと連動してボディのピンも動き、その位置によってボディに機械式に絞り値を伝えて露出を決めていました。
私が考えたのは、それに似た機構をマウントアダプターに組み込んで絞り値をボディに伝える方法です。
ピンの付いたマウントアダプターでボディに絞り値を伝える方法
まず初めに考えたのは単純にボディからピンが出ていてそれをカニの爪に差し込んで動かす方法でした。
その方法でも機能的には役目を果たすと思いますが、それでは常にピンがマウントアダプターから突き出している事になるのでぶつけて折ったり曲げたりするリスクがある。
そこで普段はピンが突き出さない様にボディ側に下げ、レンズを装着してからピンをレンズ側に押し出してカニの爪に差し込む方法です。
この方法なら故障のリスクも下がって機能的にも大丈夫なはず。
この写真で言うと、黄色で描いたT字の縦線の部分に普段はピンが収まっていて、レンズを装着したらガチャンとピンをカニの爪に押し込むのです。
こうすれば電子接点を介してボディに絞り値が伝えられるので、EXIFデータに絞り値が残るし、絞り値がボディに伝われば当然絞り優先AEも使える様になるので一石二鳥です。
マウントアダプターにレンズデータが入れば言う事なし
もう一つ考えた(妄想した)のがこのマウントアダプターのメモリーに、このアダプターで使える全てのレンズのデータが入っていて、このアダプターを装着したボディからそのデータにアクセスしてどのレンズを使うのかを選択できる様にする事。
例えば先ほどの写真で使った私の持っている非Aiの「NIKKOR S.C Auto 50mm f1.4」をこのマウントアダプターを介してボディに装着したとする。
するとボディに装着レンズを選ぶメニューが現れてそこからこのレンズを選択する。もちろん、一度使ったレンズは登録されて以降はショートカットで選べる様にする。
こうすればもちろんEXIFにレンズ名や焦点距離も入るし(ズームレンズの時にどうするかはまだ考えてないが)収差補正なども行える様になり最高のマウントアダプターになるはずです。
まとめ
ここまで私の妄想に付き合って下さりありがとうございました(笑)
言い忘れたけどこのマウントアダプターにはAF機能は入らなくても良いと考えています。もちろんAFレンズでも使えたら一番便利だけどそうすると価格が跳ね上がってしまうはずなので。
MFレンズだけにマトを絞ってデザインも考えれば本当に見ても使っても楽しめるマウントアダプターになると思う。
ニコンさん、作ってくれないかな〜。
こんなマニアックな商品、製品化は無理だと思うけど(汗)
それではまた。
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