一月ほど前に近所のハードオフを覗いてみたら、ジャンクボックスに比較的綺麗なOLYMPUS PEN Sが転がっていたので手にとって動作確認してみると一応シャッターは切れた。
価格は880円也。即救出しました(笑)
しかし自宅に帰って何度かシャッターを切っていると、急に巻き上げが空回りしてシャッターチャージができなくなってしまった。
トップカバーを開いてみると、シャッターチャージ用のバネが伸び切って外れていたので何とか形を戻して掛け直したら一応直ったので一安心。
白黒フィルムを詰めて試写に連れ出して色々撮ってみたので、この記事ではその写真作例とPEN Sの概要をご紹介します。
OLYMPUS PEN Sはどんなカメラなの?
形式 | ハーフサイズカメラ |
シャッター | B、1/8秒~1/250秒 機械式レンズシャッター |
レンズ | D.Zuiko 3.0cm F2.8(3群4枚 テッサータイプ) |
ピント合わせ | ゾーンフォーカス(目測式) |
露出計 | なし |
露出 | マニュアルのみ |
ファインダー | ブライトフレーム付きビューファインダー |
裏蓋 | 取り外し式 |
電池 | 不要 |
発売年 | 1960年 |
このカメラは1959年に発売された初代PENを改良したカメラになります。
改良点は色々ありますが、一番大きな変更点は初代のF3.5より明るいF2.8のレンズが搭載された所です。
豆知識
F値とはレンズの明るさを表す数値で、数字が小さいほど光をたくさん取り込むことが出来るので暗い場所でもシャッター速度を落とさずに撮影でき、ブレを防止できます。またF値はボケにも影響を与え、数値が小さいほどボケは大きくなります。
OLYMPUS PENシリーズについては「ハーフサイズのおすすめカメラ『OLYMPUS PEN』徹底解説」で解説してるので、さらに詳しく知りたい方はそちらの記事も読んでみて下さい。
モノクロフィルムで撮ったOLYMPUS PEN Sの作例集
フィルムはチェコ製の白黒フィルムFomapan 200を使い、アドックス FX-39 II 現像液で自家現像を行いました。
またフィルムのデジタル化はこのブログで紹介している、カメラでフィルムを直接撮影する方法で行なっています。
画像はタップやクリックで拡大します。
横位置の作例
縦位置の作例
ベンチに佇んでいました。
絶対に出ない…だが、それがいい
もしかして、ボディに光漏れがあるのかも知れません。
対策のため最近モルトを貼りました。
やはり光漏れだな。
が、ハーフ版だとあまり気にならない(汗)
まとめ
私は父親から譲り受けたOLYMPUS PEN EEを持っているのですが、ハードオフでこのカメラを初めてみた時、EEよりずっと小さなカメラに感じました。貼り革が黒くレンズ部が小さいからなのでしょうか?
それは置いといて肝心の写りについてですが、思った以上にシャープでコントラストも十分な写真が撮れる!本当にいいレンズだなあと感じたよ。
フィルムカメラはデジタルに比べてやはり気軽にシャッターが切れないけど、ハーフ版なら36枚撮りで72枚撮れるのでかなり気楽にシャッターを切ることが出来ました。
またレンズシャッターなのでショックが少なく、低速シャッターでも思いのほかブレません。ゾーンフォーカス(目測式)なのでピントが合うか心配だったけど、被写界深度が深いレンズの助けもあり思ったよりピンボケは少なかったです。
コンパクトでどこにでも持って行けるのも、このPEN Sの美点です。
今回は白黒フィルムで写しましたが、現在カラーフィルム(フジカラー100)で撮影中なので、現像が上がったらまた作例を上げたいと思います。
それではまた。
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