2023年新春にX-H1を今更購入した理由とファーストインプレッション

2023年新春

私が中古で購入したカメラは何と2018年に富士フイルム初の本格フラッグシップモデルとして鳴物入りで発表されたものの、その半年後にセンサーとプロセッサーを新型に刷新したX-T3が登場した事によりそちらに話題も人気も奪われ、悲運のフラッグシップと呼ばれたあのカメラ。

そうFUJIFILM X-H1です!

しかも買い足しではなく今までメイン機として使っていたFUJIFILM X-E4を売った資金で購入したので、完全にメインカメラを入れ替える事になりますが、果たしてその結果は……?

買い換えてまだ3日ですが今の心境は大満足の一言です!

もちろんまだ本格的な撮影には連れ出して無いのでガンガン撮影した時には小さな不満は色々と出て来るかも知れないけど、そもそも完璧なカメラが欲しかったらNikon Z9EOS R3を買わなきゃ無理だし、そんなカメラを買っても人によってさまざまな撮影スタイルがあり、そんなすべての人々を満足させるカメラなんてこの世に無いわけで、だから小さな不満より大きな満足感の方が必要だと私は思う。

そしてこのX-H1には所有欲を満たすポイントがさまざまある訳です。

ここからX-H1をなぜ購入したのか?その理由を述べて行きたいと思いますが、その前に私の撮影スタイルとそのどんな部分がX-E4と合わなかったのかを先に述べておきます。

X-E4のどんな部分が合わなかったのか?

私の撮影スタイル

ここで私がデジタルでは何時もどんな撮影をし、どんな写真が好みなのかを箇条書きでつらつら書いてみます。

  • フィルム撮影がメイン
  • フィルムは白黒、デジタルはカラー撮影が多い。
  • フィルムカメラと2台持ちで撮影することが多い。
  • デジタルでもマウントアダプターを介してオールドレンズをよく使う。
  • 近場でのスナップ撮影が多い。
  • 近くの森林公園などでたまに野鳥撮影も楽しむ。(ほとんど失敗写真ばかり)
  • 動物園での撮影も好き。
  • マニュアルフォーカスでの撮影が7割ほど。
  • 基本的にはマニュアル露出を使う。
  • 単焦点レンズが好き。
  • AFレンズはXC15-45とXC50−230(X-T30のキットレンズで購入)しか持ってない(汗)
  • 白黒写真が好き。
  • 解像感より階調を重視。
  • クラシックネガよりクラシッククロームが好き。
  • RAW現像時は彩度を下げる事が多い。

X-E4が私に合わなかった部分

X-E4は小型軽量でスタイリッシュで、もちろん画質も良くとても良いカメラだという事は大前提です。その上で私の撮影スタイルに合わなかった部分を述べて行きます。

一番使いづらかったのはマウントアダプターを介してオールドレンズを装着した時です。ご存知のようにX-E4はグリップの無いとてもコンパクトなボディなので小型のレンズをつけた時は軽快にスナップできるけれど、オールドレンズは大きさはコンパクトでも金属外装で重いレンズが多く、さらにアダプターも重なるのですごくレンズヘビーな状態になってしまいとても撮影しづらいのです。

X-E4の前に使っていたX-T30の時には結構な頻度でオールドレンズを使ってましたが、E4に乗り換えてからいつの間にか頻度が減ってしまっていました。やはり使いづらいからですね。

またダイヤルはフロントに一つでボタン類も少なかったのでカメラのセッティングもあちらを立てればこちらが立たず状態で、色々と試行錯誤したけれど結局最後まで満足行く設定が見つかりませんでした。

先ほど書いたように私はたまに野鳥撮影をしたり動物園での撮影をするのですが、その時には当然望遠レンズを使います。この時EVFが左端にあるX-E4ではちょっと構えにくいのです。まあそもそもX-E4は望遠撮影をするようなカメラとして開発されていないで仕方ないのですが。

X-H1のファーストインプレッション

ここからはX-E4と比較しながらX-H1のファーストインプレッションを述べて行きます。

最初に感じたのはやっぱり大きなグリップは素晴らしい!って事です。

先ほど書いたように私はどちらかと言うとフィルム撮影がメインなのですが、フィルムカメラ、特にマニュアルフォーカス時代の一眼レフカメラやレンジファインダーカメラにはグリップが付いていないカメラがほとんどなので、そんなカメラでの撮影に慣れている私は撮影時はグリップがなくてもそんなに持ちにくいとは感じないのですが、ハンドストラップで持ち運んでいる時や重いレンズや長いレンズをつけている時は、やはりグリップがあった方が撮影しやすい。

X-H1で撮影してみて、改めてそう感じました。

私は基本的にはマニュアル露出で撮影する事が多く、例えば晴天日中のスナップならISO200、F8、1/500秒に設定(一例です)して露出の微調整はISO感度でするのですが、X-E4と違ってX-H1には独立したISO感度ダイヤルがあるのでその撮影方法がとてもやり易い!これだけでも買い換えてよかったって感じです。

またX-H1にはボタンやダイヤルが沢山あるのでカスタマイズし甲斐がありそう。これについてはまだほとんど手を付けていませんが、これだけあれば多分理想の設定が見つかると思います。

EVFについてはX-E4でもそれほど不満はありませんでしたが、比べるとやはりX-H1の方が大きく高精細で見やすいですね。ただ、表示される文字などが小さくなったので老眼の私には少し辛いかもですが(笑)

それから最後にこれは書いておかなくてはなりません。そう富士フイルムではこのカメラに最初に搭載されたあの機能。ボディ内手ぶれ補正です。

どんなに良い写真でも許容範囲を超えて手ブレしている写真はやはりボツになってしまうから、私の場合はシャッタースピードが下がるくらいならISO感度を上げて撮影するのですが、画質のためにはやはり出来るだけ感度は上げたくない。

で、X-H1ではどの程度のシャッタースピードまで耐えられるのか簡単にテストしてみたら50ミリレンズ(換算75ミリ)で1/8秒は余裕で呼吸などに気をつけて頑張れば1/2秒でも大丈夫そう。これは手振れ補正だけでなく重く安定感のあるボディや握りやすいグリップも関係していると思いますが、それにしてもX-E4では考えれれないほど遅いシャッタースピードです。

これだけ効けば撮影領域が大幅に広がるので大歓迎です。

また最高速1/8000秒のメカシャッター搭載もやはり嬉しいポイントです。

でもこれはただの自己満足で、電子シャッターで速いシャッターを切れるXシリーズでは1/4000秒でも十分なんだけど、やはりフィルム時代から1/8000秒シャッターは最高級機にしか搭載されない憧れの性能だったので、シャッタースピードダイヤルの8000の数値を見るたびにニヤついてしまうのです(笑)ちなみにフィルムカメラではニコンのフラッグシップモデルで当然シャッタースピード最高速が1/8000秒のNikon F4を持っていますが、デジタルで1/8000秒は初めての所有になります。

それでは最後に一応作例を掲載ししておきます。

作例写真

写真はすべてフィルムシミュレーションASTIAのJpeg撮って出しです。

XC15-45mmF3.5-5.6 OIS

雑然積まれた荷物と青い自転車に惹かれました
椿と蝋梅が咲くお庭。飛行機は自衛隊機かな?
郵便局から出てきたお爺さん。

Ai NIKKOR 28mm F3.5

マウントアダプターを介してオールドニッコールも使ってみました。

さすがニッコール深い赤が出ています
ゴーストやフレアはオールドレンズの楽しみの一つです
西陽に染まる住宅と団地そして青空のコントラストがいい感じ

まとめ

人によってはカメラは新しい機種ほど性能が高いから、4年も前のカメラを買うなんて考えられないと思う人がいるかも知れないけれど、私にとっては最新のカメラ=最良のカメラではないと思っています。

ミラーレスカメラも出始めの時はEVFはパラパラ漫画のようでAFは遅くて迷ってばかり、シャッタータイムラグも大きくてなかなか使用するのに忍耐がいるカメラでしたが、X-H1が発売された2018年ごろにはそんなミラーレスカメラもほぼ完成の域に達し、画質も含めて少なくとも普通の撮影にストレスを感じるようなカメラは皆無になったと思います。

だからこそ私は2023年新春に敢えてX-H1を買ったのです。

それではまた。

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