-カラー編-ネガフィルムを一眼カメラで撮影し自宅でデータ化する方法

この記事は撮影後のネガフィルムを一眼レフカメラやミラーレスカメラで撮影し、デジタル画像として取り込むデジタルデュープについてお伝えするシリーズの第四弾–カラー編–です。

  1. ネガフィルムを一眼で簡単きれいにデジタル化する方法 –準備編
  2. ネガフィルムを一眼で簡単きれいにデジタル化する方法 –撮影編
  3. ネガフィルムを一眼で簡単きれいにデジタル化する方法 –モノクロ編
  4. ネガフィルムを一眼で簡単きれいにデジタル化する方法 –カラー編– ← 今ここ
  5. ネガフィルムを一眼で簡単きれいにデジタル化する方法 –まとめ編
  6. Nikon FH-4でフィルムをデータ化する為のES-1改造方法-番外編

今回はカラーネガフィルムを反転してポジ化する方法を解説します。

前回の「ネガフィルムを一眼で簡単きれいにデジタル化する方法 -モノクロ編-」ではPhotoshopのアクション機能を使ってネガフィルムを自動で反転してポジ化する方法を解説しましたが、今回はそれと全く同じ方法でカラーネガをポジ化したところから解説します。

お手数ですが前回の記事を参考に、お手持ちのカラーネガフィルムをポジ化してからまたこの記事に戻って来て下さい。

もちろん、前回に記事を参考にアクションを作ってくれた方は、そのアクションを使ってポジ化すればすぐに今回の作業に取り掛かれます。

Camera Rawフィルターでホワイトバランスを調整する

*解説画像はクリックで拡大します。

私の今までの経験ではCamera RawやLightroomのスポイトツールを使ってカラーネガの未露光の部分でホワイトバランスを取っても、階調を反転すると少しシアン(青緑)掛かった画像になる事が多い。

自動調整1
前回のアクションで反転した画像

今回使ったオフロードバイクの画像にもシアンがかぶっているのでホワイトバランスをもう少し調整したいのですが、それにはどうすれば良いのと思いますか?

実はPhotoshopにはフィルターとして使えるCamera Rawが搭載されているので、今回はそれを使ってシアンを抜いて行きます。

Camera Rawフィルターを起動 -手順1-

Photoshopのメニューより【フィルター】→【Camera Rawフィルター】をクリックすると、Photoshopのウインドウの上にCamera Rawのウインドウが開く。

手順1

ホワイトバランスを調整する -手順2-

開いたCamera Rawフィルターの基本補正パネルにあるホワイトバランスツールを使って画像の色温度や色被りを調整するのですが、Camera RawフィルターでJpeg画像を調整する場合は画像を開いた時点のホワイトバランスを0として、そこからプラス調整やマイナス調整してホワイトバランスを整えます。

Rawファイル現像時のケルビン表示(5000Kなど)ではないので注意しましょう。

今回はブルーからアンバーを調整する「色温度」スライダーを+20(アンバー寄り)、グリーンからマゼンタを調整する「色かぶり補正」スライダーを−16(グリーン寄り)に調整しました。

手順2

うまく調整出来たら右下のOKボタンを押してPhotoshopの画面に戻ります。

レベル補正でコントラストを調整する

ホワイトバランスを整えただけでもかなり良い感じになるのですが、まだ少し眠い感じの画像なのでレベル補正を使って微調整を加えます。

自動調整2
ホワイトバランスを整えた後の画像

レベル補正を開く -手順3-

Photoshopのメニューより【イメージ】→【レベル補正】でレベル補正を開く。

手順3

中間調のコントラストを調整する -手順4-

レベル補正の入力レベルには、ヒストグラムの山の下側に3つのツマミがあります。

左側のツマミでシャドー側、右側のツマミでハイライト側を調整するのですが今回はこの二つのツマミは動かさず、真ん中の中間調つまみを使って画像を調整します。

このツマミを左側に大きく動かすと明るくコントラストの低い画像になり、右側に大きく動かすと暗くコントラストの高い画像になります。

今回の画像はもう少しパキッとした感じにしたいので、右側に少し(調整値0.75)動かして、若干コントラストを高くしました。

完成画像

こちらが完成画像になります。

完成画像

手動でRaw現像した画像

こちらは私がCamera Rawでガッツリ調整した画像になります。

手動調整

自分の好みである渋めの色味に調整し、粒状性もプラスして仕上げてみました。

どちらがあなたの好みかは分かりませんが、Raw現像を勉強すれば同じ画像からここまで印象の違う写真に仕上げることが出来ます。

あなたも少しずつ挑戦して見て下さい。

それではまた。

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