RawTherapeeのインストールと画像ファイルの選び方

脱Adobeしたいって考えた訳じゃないけど、最近どうもLightroomで現像した写真の色味が気に入らないと感じるようになり、出来れば無料か買い切りのソフトで良い乗り換え先はないかな?と他のRaw現像ソフトを色々と試してみたところ……最後に行き着いたのがまさかのRawTherapeeという結末。

この記事に辿り着くようなあなたなら知ってると思うけど、このRawTherapeeは無料RAW現像ソフトとしては多分一番古くかつ一番有名なソフトだと思う。

もう10年以上前の事だけど、私がNikon D40を購入してデジタル写真を本格的に始めた時にしばらくの間お世話になったのがこのRawTherapeeというソフト。いや今はアプリと言った方がいいのか。

とにかくこのアプリ、バージョンの低かったその当時から初心者には使いこなせない程の機能を満載してて、もちろん当時初心者だった私には基本機能しか使う事ができなかったけど、それでもこのアプリの吐き出す現像結果にはとても満足していました。

その頃の写真があるので貼っておきます。

全ての画像はタップやクリックで拡大します。

しかし当時使っていたWindowsマシンのスペックが低かったせいかも知れませんが、とにかくアプリの動作がとても重く、それだけなら我慢できるけれど動作も不安定で突然落ちたりする事も多かったからいつしか使うのをやめてしまった。

ちょうどその頃にAdobeのサブスクが始まったので、それをきっかけにフォトプランを契約して憧れのPhotoshopとLightroomを使い始め……。

そして文頭に戻るという訳です。

久しぶりに使ったRawTherapeeは凄く安定してた

今回はWindows版ではなくMac版をMac mini 2020(M1,メモリ16G)で使用しましたが、その環境で使った感想は以前より格段に安定してる!でした。ライトルームやフォトショップと比べるとやはり動作の重さは感じますが、重すぎて使えないってほどではないので十分許容範囲です。

そしてRAW現像アプリで一番重要な編集後の色味に関してですが、詳しく書くと長くなっちゃうので簡単に言うと、とても忠実な色が出るアプリです。私だけかも知れないけれどLightroomで現像すると、どうも派手な色味になりすぎるのか現像中は良いと思った色でも後から見返すと派手すぎると感じる事が多いんです。でもRawTherapeeで現像するとそれが無い。

これが乗り換えを決意した最大の理由です。

インストールと画面の解説

ダウンロードとインストールに関してはWindows版を使って解説していきます。

RTインストール-1

それでは早速公式サイトからRawTherapeeをダウンロードしましょう。

RTインストール-2

ファイルを落としたらダブルクリックし、指示に従ってインストールします。もしも分からない場合はRawTherapee インストールで検索すると色々な解説サイトが出てくるので参考にしてみましょう。

画面の解説

起動画面

起動画面

機動するとこのような画面になります。 左側にある黄緑色で囲んだ部分が切り替えタブで、上からファイルブラウザ】【キュー】【編集と並んでいます。真ん中のキューは編集したRAWファイルを溜めておいて後からまとめて書き出す時に使うタブで、基本はファイルブラウザでファイルを選び、編集タブで写真を調整します。

ファイルツリーで写真フォルダを開く

ファイルツリー

画像のようにフォルダーツリーで写真ファイルの入っているフォルダを開くとそこにある画像が一覧できるので、ここから現像する写真ファイルを選ぶ事になります。

メタデータで絞り込む

絞り込み

写真を選ぶ時に便利なのが右側の絞り込みタブで、画像ではシャッタースピード1/60-1/20の範囲でOLYMPUSのRAWファイル形式であるORFファイルを絞り込んでいます。この時一番上のメタデータ絞り込みの適用のチェックを入れないと下側をいくら弄っても絞り込めないので注意して下さい。

また、ライトルームや他の画像ビューアなどと同じ様にレーティングを使って絞り込む事も可能です。

絞り込みが終わったら写真を選び、ダブルクリックで開きます。

編集画面と情報の消し方

編集画面

写真を開くとこのような画面になります。左側のタブを見ると編集タブに切り替わっているのが分かりますね。

今回の解説はここで終わりますが、一点だけ。画像にかかっているファイル情報は現像する時には邪魔になると思うので開いたらすぐに消しちゃいましょう。方法は簡単で上に並んでいるアイコンの【 i 】をクリックすれば消すことができます。

まとめ

今回は無料で使えるのにとても高機能なRAW現像アプリRawTherapeeのインストールと写真の選択方法について簡単に解説しました。

次回からは実践編としてRAW現像についてがっつり解説して行くので楽しみにお待ち下さい。

Lightroomは確かに素晴らしいアプリですが皆んな使ってるから同じLightroomを使っていると、特に初心者は写真の色味に個性が出しにくい。やはりアプリによって出す色に特徴があるからね。

それではまた。

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